作品一覧

箏独奏のための
皎々 (こうこう)
KOUKOU

作曲年 1992年
委嘱者
構 成 箏独奏
時 間 9分
出版楽譜 無し
解 説 曲は「急」「緩」「急」の三つの章から成るが、それ等総てが琉球旋法を基に創作した五音階に統一され、続けて演奏出来るように書かれている。始まりの「急」の部分は、掬い爪と、上下スケールを組み合わせることにより、ダイナミックな音のうねりを得ることに重点を置いた短い章。またここでは、押し手による瞬間的な転調の面白さもねらっている。次にくる「緩」の部分は、重音のトレモロによる奏法が中心となっており、それは重厚な音の響きと、豊かな音の暖かさを物語る。そして三章にあたる「急」の部分は、オクターヴによる跳躍を多用して、躍動感を持たせているが、通常の箏の奏法による低い音から高い音に移るオクターヴ奏法とは逆の高い音から低い音へ向って動く奏法を使用しているので、演奏上少々つらい面がありそうだ。1992年作曲。[作曲者]
収録媒体 沢井忠夫アンソロジー 凛 沢井忠夫−作品集1 (MISH-0003)
沢井忠夫 作品集1 讃歌 (MISH-0011)

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沢井忠夫 書 「箏」

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