めぐりめぐる
MEGURI MEGURU
■
作曲年
1991年
■
委嘱者
藤本瞳
■
構 成
十七弦 I・II
■
時 間
11分
■
出版楽譜
無し
■
解 説
十七弦は近年ソロ楽器としての機能を発揮して注目をあびている楽器ではあるが、この楽器での二重奏曲はまだまだ少ない。それはこの楽器によって低音どうしのぶつかり合いからは美しい響きを創ることが難しいし、それに爪が弦に触れる時に派生する不用なノイズも楽器が二面になればそれだけ倍増する。そういったことを巧く解決するのが困難であるというところに作曲への迷いが集中するからかもしれない。私もそういった事実を頭に置いて、この曲を書いたつもりではあるが、実際には、それをクリアするまでには至らなかった。結果的にこの曲は私なりの、この楽器への理解度の範囲内で完成されている。タイトルが“めぐりめぐる”は第一章に於いて四小節を単位とする和音の進行が24回に渡って繰り返されることによる。1991年作曲。[作曲者]
■
収録媒体
−
沢井忠夫 書 「箏」