箏のための
展
TEN
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作曲年
1990年
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委嘱者
箏五人展
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構 成
箏 I・II・III・十七弦 I・II
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時 間
11分
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出版楽譜
無し
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解 説
この曲での三面の箏は全部が同じ調弦、同じ音域に統一されている。また、二面の十七弦は箏のオクターブ下に調弦されてやはりこれも同じ音域を与えられている。曲は二つの部分から成り、I は十七弦の静かな漂いに始まるが、やがて一方の十七弦が刻むDとGの響きを縫って音達の騒めきが、展示され、箏のトレモロの部分を最高潮として、もとの静けさへと帰って行く、II は箏と十七弦との掛け合いが全体を支配しており、I とは対称的な躍動感に溢れ、はっきりとしたリズムの刻みと速いテンポに終始する。題名の“箏のための展”は五人展というグループ名に因んでいる。1990年9月作曲。[作曲者]
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収録媒体
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沢井忠夫 書 「箏」