■ 三弦・三味線 (さんげん・しゃみせん)
室町時代の永禄年間に琉球から堺に伝わった蛇皮線を、当時の琵琶法師たちが研究改良し、桃山時代に至って完成した。胴、棹、棹上部の海老尾を本体とし、3個の糸巻きで糸を締め、琵琶の撥を改良した撥で弾奏する。
棹の太さによって、細棹、中棹、太棹と分けられ、長唄や地唄などには細棹が用いられる。江戸時代から舞台音楽や民俗芸能を盛り上げる演奏で庶民に親しまれ、箏、三味線、尺八による「三曲」と呼ばれる演奏形態が確立した。